アレルギー性鼻炎を長い間放置しておくと、病状が進んで慢性鼻炎から慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)へと移行していくことがよくあります。この方の場合、慢性的な鼻詰まり、鼻をかんだ後の痛み、頭重感といった症状から考えますと、その経過の途中、あるいはすでに蓄膿症を起こしている可能性があります。
まず、耳鼻科専門医の診察を受け、内視鏡を用いて鼻の中を観察してもらい、また、CTスキャンで蓄膿症の有無や程度を調べてもらった方が良いでしょう。それらの結果によって、手術が必要かどうかが決まります。手術が必要な場合も、入院する必要はなく、その日のうちに帰宅できるので、比較的簡単です。手術は、主に全身麻酔のもとに行い、蓄膿症の範囲(副鼻腔とは鼻の骨の内部にある空所で、顔の左右に4つずつあり、ここに膿が溜って蓄膿症になります)や程度によりますが、1時間半から2時間半で終わります。内視鏡を用いて、全て鼻の穴を通して行いますので、手術後に鼻の形が変わったり、むくんだり、青アザができたりといったことはありません。ただし、手術日を含めて3?4日間の安静は必要で、手術後数週間はアフターケアのため、頻繁に外来受診してもらう事になるでしょう。鼻出血や感染症が主な合併症ですが、長期的な後遺症はほとんどありません。ただ、手術をして鼻の通りは必ず良くなりますが、アレルギーの体質は変わらないので、くしゃみや鼻水、涙目といったアレルギー症状は引き続き起こります。
最後に、健康保険があれば、手術は保険でカバーされますが、慢性疾患の場合、海外旅行者保険等の傷害保険は適用されません。診察を受けられる前に、一度、相談して下さい。
回答:Dr. Jeffrey Ahn(ジェフリー・アーン耳鼻咽喉科/NY・ニュージャージー)
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