しゃっくり(吃逆)は、呼吸筋、特に空気を吸入する時に働く筋肉が無意識に痙攣し、声門が急に閉じて起こります。しゃっくりは通常、横隔膜の刺激によって起きます。急いで物を食べたり、または度を越した過剰な飲食をすると胃が拡張し、炎症を起こして発生するのです。短時間で止まるのが普通ですが、長く続いてしまうと大変苦しいものです。しゃっくりが出たら、まず茶さじ一杯の乾いた砂糖を飲んでみて下さい。または、ひとかたまりの御飯を噛まないで飲み込むと効果的で、大抵のしゃっくりは治まります。しかし、それでもずっと治らない場合には、医師の診察を受けて下さい。治療には、胃管を通して咽頭を刺激しながら胃内の圧力を軽減する方法をとります。また、プロマジンやキニデインなどの薬の服用も効果的です。それでも止まらない場合には、横隔膜神経の伝導を、薬や外科的な処置によって遮断してもらう必要があるかもしれません。
余談ですが、戦後、日本では流行性脳炎が蔓延したことがありました。これは極めて死亡率の高い病気で、幸い命を取り留めた人でも、筋肉に異常が残り、不治のしゃっくりに悩まされていた人がたくさんいたのを思い出しました。
回答:入江品三先生
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