ボトックスの正式の名前は、Botulium Toxin A です。これは、食中毒を起こすこともある「ボッリヌス菌」という細菌です。この菌が出す毒素には、神経の働きをおさえて、過度に緊張したり働いている筋肉を、リラックスさせる作用を持っています。ボトックスは、この作用を利用して、ボッリヌス菌の毒素からつくった「ボッリヌス製剤」を筋肉に注射する事をいいます。1980年代中期ごろから「目けんのけいれん」「斜視」「片側顔面けいれん」などの治療の目的で使われるようになり、 効果をあげてきました。1990年代に入り、病気の治療だけでなく、老化現象のひとつといわれる顔や首に現れる皺やたるみを消し、「はりのある皮膚を取り戻す、いつまでも若さを保つ」など美容を目的として使われるようになり、成功をおさめてきました。現在、年齢、男女を問わず、多くの人々がこの目的でボトックスを利用としてるといわれています。
1、美容の目的でボトックスが行われる主な部位
@顔 眉間(みけん:眉毛の間のしわ)
A顔 両側の眼角(まなじり)
B額(ひたい)の横のライン
C下あご
D上唇のうえ
E腋の下
@ABはもっともボトックスが使われる部位
2、効果: ごく微量のボトックスを細い針で「皺」を作っている筋肉の中に打ちます。
筋肉の中に入ったボトックスは、神経の働きを抑えて、筋肉の緊張を緩め、
皺やたるみをけし、張りを持たせます。打った瞬間わずかにチクッとします。
3、効果の持続時間: 3〜4日から2週間で効果がではじめ、3〜4ヶ月で効果が消えます。 効果の、なくなったと思われる時点で、ボトックスを繰り返して注射します。
4、副作用: 軽度の頭痛や軽い風邪に似た症状、瞼や眉の下垂、注射部位の内出血、薬剤は目的とする筋肉にとどまって全身に広がらないので、
全身に及ぶような副作用は、ほとんどありません。
5、ボトックスを打つ事ができない場合: 妊娠中や授乳中の女性、感染症にかかっている人、神経学的な病気にかかっている人(例えば、筋萎縮症など)、その他。治療を受ける前に相談してください。
回答:小柳乃理子 先生(41丁目メディカル/NY)
212-683-0041
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