これはよく質問される問題ですが、日本人のツベルクリン反応が陽性の場合、活動性のある結核以外では、治った結核、BCG接種などの原因を考えなければなりません(よって、全ての陽性患者が治療を受ける必要はありません)。そこで、一応、胸部のレントゲンで、肺結核があるかどうかを確認して下さい。結核がある場合は、もちろん治療を受けなければなりません。しかし、レントゲンで異常や結核の症状がなく、BCGの接種歴がある場合は、様子を観察するだけで、治療を受けなくてもいいと思います。しかし、ツベルクリン反応が陰性から陽性に変化した場合には、レントゲン異常がなくても治療が必要です。例えば、92年の反応が陰性だったのに、94年では陽性になってしまった場合などは、結核の治療が必要となります。
また、ツベルクリン反応が陽性の場合、薬を飲んでも陰性になる可能性は少なく、1回陽性になってしまうと、多分一生陽性になります。
ですから、ツベルクリン反応が陽性の方は、入学、就職、あるいはグリーンカードの申請の際に、ツベルクリン検査を拒否し、かわりに胸部のレントゲンを取った方が良いと思います。それでもし、レントゲン検査の結果、異常がなければ問題はないはずです。
ツベルクリン反応が陽性の方は、ツベルクリン検査の注射をした時に痛みや腫れがたまに強くなるので、この苦しみは経験しない方が良いと思います。
回答:蘇原寛文先生
(蘇原内科クリニック/LA)
|