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1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。 |
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| <vol.10> 『
シングルズ・パーティー潜入記9
』
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落ち着き無くキョロキョロと辺りを見回していると、
「何を捜しているんだい?」
と言いながら、ニワトリコンドームトイレ水男がじりじりとにじり寄ってきた。早く
ジョンを探しに行けよ。
それにしても片手に持っているトイレ水入りビール瓶が気になる。
「いや。あの。私の友達はどこに行ったのかと思って……」
「キミの友達? オーあのゴージャスなキミの友達」
今頃ゴージャスとか言うし。名前で呼べよ名前で。さっき教えてもらったばかりだ
ろうが。
「いやー。本当に彼女はゴージャスだ。そう思わないかい?」
「思う」返事もそこそこに、Iちゃんを探し回る。いない。どこにもいない。ジミー
もいない。たすけてー。お母さあーん。
「そうだよね。ね。それに彼女は本当にラッキーだ。だってこの僕が気に入ってあ
げたんだからねっ。いいかい? みんな女性はみいいいいいんな、僕に付いて来たが
るんだよ。みんんんっな! だよ」
だー!! もう、本当にジョンでも誰でもいいから、この男をすぐにでも地下トイ
レに連れていって、思う存分水を汲ませてやってくれんか!
どうやってコイツから逃げるか、必死で頭を巡らせていると、今度はラッキーコン
ドーム男、ポケットをごそごそと探って、小汚いオレンジ色の紙切れを取り出してき
た。
「ほらね」
とか言いながら、小汚い紙にずらずらずでー、と書き込まれた小汚い文字列を私に
見せびらかそうとする。一体何なんだこりゃあ。
「これは全部、今日女の子達が僕に教えてくれた電話番号さ。今日一日で、だよ。
いや。正確に言うと、この3時間程の間にだよ。ええと、いち・に・さん・し…オオー
。13個もある! 本当にみんな僕の後に付いてきたがるんだよねぇ。ははははー、大
変なんだはっはっはっはっは」
ははははははははははは。
<乾いた笑いしか出ない。どうすりゃいいんだこの先 やっぱり終わらなかったじゃ
ないか! 今後の展開は?(いつ終わるんだ?)待て!次号!>
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