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1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。 |
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| <vol.17> 『
シングルズ・パーティー潜入記・後日談3
』
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ニワトリパーティーから1カ月。ようやくIちゃんと面会。おお。今日もキレイだ。
「いやー。レイコさんあの時はごめんなさーい。だって、なんていうんですか? 申
し訳なかったんですけどね、ほら、あの男、ニワトリ? うんだからほらあのニワト
リ。アレから逃れるために、悪いなあとは思ったんですけどね、ふふふ、ええと、ジ
ミー? ホントにそういう名前でしたっけ? まなんでもいいんですけどね。あの中
国人がもう、ほとんどほら、浮き輪?『溺れる者は浮き輪にすがる』状態で……」
う、浮き輪……。
「ええもうそう。浮き輪。ニワトリから逃れるためだったらこの際なんでもいいわ
とか思って。だからレイコさんにはちょっと悪かったんですけどね。浮き輪にすがっ
てもうダンスフロアまで行っちゃって」
浮き輪ジミー……。
「それが大変だったんですよう。浮き輪三人組と踊ってたら、アイツがなんていう
んですか? フロアの柵? の向こう側でじーっと見てるんですよ。アイツ」
ひー。気持ち悪いー。ニワトリがー?
「そうニワトリ。あんの男それがまた、次のパーティーにも居て」
つ、次のパーティー……って……。
「ええですから、次の同じシングルパーティー?」
パーティー? て訊かれても……。
「で、友達とフロアに入った途端、アイツがいるのが見えて。やばい!って慌てて
隠れましたよー。アイツのヘンな声がもうフロア中に響きわたっちゃって。あの男の
せいで私すっかりあのパーティーには行けなくなっちゃいましたよ」
<次から次へと飛び出すIちゃんの証言。ニワトリよ、お前はどこまで行くのだ。いい
加減にしろと言われる前に終わるぞ、待て!次号!>
しかしコイツのメッセージのあまりのアホ丸出し加減の声と内容に、思わず何度も
繰り返し聞いてしまった私の態度もいかがなものか。
もちろんコールバックなどしない。完全無視である。さすがのニワトリももう二度
と電話をかけてはこなかった。ああ、よかった……。
そして、あの地獄のシングルズパーティーから約一カ月後。ついに(?大げさ)I
ちゃんの証言を聞く機会があったのであーる。
〈今回がIちゃんの証言じゃなかったのか? ごめんごめん。あんまり先の事考えず
に予告しているのがマルバレ。しかし次こそは本当にIちゃんの登場! 美女の真意
はいかに!? 待て、次号!〉
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