コミュニティーインフォ
1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。
<vol.19> 『 ブラインド・デート1 』

ブラインド・デート。一度でいいからしてみたいなあ、とかねてから思っていたの
だ。でも、人見知りだし引っ込み思案だし出不精だし人嫌いだし恥ずかしがり屋だし
無口だから(いや、ホントだってば)リンコには向かないと思っていた。ところがあ
る日突然ブラインド・デートする機会が訪れたのだー! うひょー。何事も体験であ
る。この際人見知りはおいといて(おいとけるのか)、勇気を出して出かけるぞー。
 と、張り切って出かけたリンコ。生まれて初めてのブラインド・デートのお相手は
『フレッドさん』清掃会社の社長さんで、離婚歴・子供あり。紹介してくれた人が
「とってもハンサムでサクセスフルなジェントルマンよ!」と太鼓判を押してくれた。
本当なんだろうか。
 待ち合わせはミッドタウンのレストラン。バーカウンターに案内されたが、早く着
きすぎたらしく誰もいない。高いスツールから足をブラブラさせて待っていたら、ほ
どなくウエイターがフレッドさんを案内して現れた。ドキドキ。
 「ハロー」と現れたフレッドさん。鼻の下が長い。
 別にいやらしいことを考えて鼻の下が長いわけではなく、元々そういう顔らしい。
テーブル席に移り、小一時間話をしたけれど、何回見ても鼻の下が長い。しかも今時
これかい、ちゅうような茶色のパッチワークのジャケットを着ている。どこで買った
のか訊いてみたいような気がしたけれど、誉めたと思われるのがいやで思いとどまっ
た。前の彼女が日本人だったフレッドさん、『侘び寂び』がどうの『禅』がどうのと、
うるさいことこの上ない(えらい言いよう)。日本人全員が、ヒマな時は座禅を組む
とでも思っているのだろうか。悪い人ではないのだが、全く話がかみ合わない。残念
ながら、終始お互いに訳がわからないまま終わってしまった。残念。さ、次だ次!
〈懲りない女リンコ。ここから始まるブラインド・デートの旅…次のお相手は『お茶
の水博士』!? 待て、次号!〉

 


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