コミュニティーインフォ
1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。
<vol.25> 『 ブラインド・デート6 』

ヒヨちゃん(デニースさんね)が出たら無言切りしてやろう、と考えながら呼び出
し音を聞いているリンコ。陰湿なことこの上ない。4コールしたところで、カチャ、
と留守電に切り替わる音。よしよし……。
『ピー。カチャ。ドンガラガーングワラグワラガシャーンビビビビンボヨヨーンガラ
グワラドシェー!!(一応BGMらしいが、ただの騒音にしか聞こえない)ハーイ!
 キミッ。そこのキミッ。誰に電話したかわかってるかーい!? そうっ! デ・ニ・
ス。ボクがそのデニースさっ。でも残念だねっ。今そのデ・ニ・スは留守なんだ。電
話番号を残してくれたら、そこのキミ?にこっちから掛け直しちゃうよーん。じゃねっ
。アーッッハッッハッハッハッハッハハッハハッハハハッハハ!!』
 ……私は今、一体どこに電話をかけたんだろう……。まさか、田原俊彦(古)?そ
れともまさか、郷ひろみ(古)? メッセージの内容も内容だが、そもそも地獄の風
呂釜の底からわめいているとしか思えない、ブキミなエコーのかかったこの声は一体
どうなっているんだ? コレを録音しているとき、彼は一人だったんだろうか? 一
体その時何を考えていたのか? 全てが謎である。ドキドキする胸を抑えながらそっ
と受話器を戻し、彼には二度と電話をしなかった。翌日、ジャネットがまた電話して
きたので、一体アレは何なんだ? と問いつめてみた。
 「あらー。彼サイコーにファニーでしょ?うふふうふふ。気に入った?」
 気に入るわけねえだろタコ! という内心の口汚い言葉は、そっと胸の奥底にしま
い「うーん。私にはちょっと合わないかなー。インテリすぎるっていうか頭キレすぎっ
ていうか……」と言っておいた。
 あら、そうお? インテリの彼氏を持つと自慢なのにねえ、弁護士なのにねえ、と
残念がるジャネット。金輪際彼女にはブラインド・デートなど頼むまい、と神に誓っ
たのは言うまでもない。
<ジャネットには頼まないけど、ブラインド・デートは続けるつもり満々。懲りない
女・リンコの次の相手は!?待て!次号!!>

 

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