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1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。 |
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| <vol.27>
『
ブラインド・デート8
』
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ハーイとにこやかに握手してくれるのはいいんだけど、その薄いグレーの目が笑っ
てない。笑ってないよ、ジェフさん……。なんだか冷ややかに観察されているような
気がする。ジェフさんのとなりのバースツールに腰掛けながらも、「あなたは最近、
インドに出張したパパイヤ好きのダンサーが飼っているチャウチャウ犬を毎日二回散
歩させているドッグウォーカーと国連本部の前ですれ違いましたね」とか推理されそ
うな気がしてならない。
「さ。何を飲む?」シャーロックが、首を傾げて訊いてくれる。
「ホットティーウィズミルクを」と言うと、バーテンダーを呼んでくれたジェフさ
ん。指をパチンとならしてウエイターを呼ぶ人を初めて見たよ、あたしゃ。お陰で
『ポール・牧』の名前が思い出せなくて、この後しばらく上の空になってしまったじゃ
ないか。
ほどなく出された、ティーバッグで一杯の木箱。アールグレイの黄色い紙パックを
取り出そうと手を伸ばしたところ、「何を捜してるの?」と、シャーロック。
「ええと、アールグレイを……」
「アールグレイね。じゃ、こうしよう」
何をどうするって?
「君はそっちの端から、ボクはこっちの端から捜して行くからねっ。もし見つから
なかったら、二人の指がぶつかった所から、もう一度後戻りして捜そうねっ」
そんなことしても全然楽しくないっていうか……。
でも、仕方なくやりましたよ……。ティーバッグ探しごっこ。空しかったです。実
の父親とだって、こんなことしたことありませんあたしゃ。この後、実はワタシは写
真家なのだ、とか、今度個展を開くので是非見に来なさい、とか、ワタシは医者であ
る前にアーティストなのだ、とか、まあはっきり言って、リンコにとってどうでもい
いような話が延々と続き、マジでスツールから落ちそうになるぐらい退屈して眠くなっ
たリンコ。自業自得を絵に描いたようなものか?
<友達だけでなく、もしかしたらアメドリ読者からも見放されるのを覚悟で続く、リ
ンコのブラインドデート。待て、次号!!> |
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