コミュニティーインフォ
1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。
<vol.30> 『 ブラインド・デート11 』

このハンサムな情熱おじさんは、超体内時計的ゴーイングマイウエイおじさんである
が、しかしながら本当にご自身のおっしゃるとおり、ヨーロッパでは特に有名かつ売
れっ子アーティストらしい。おじさんのアトリエに行くと、個展のカタログやポスター
が、作品群とともに山のように置かれている。ほとんどの個展はイタリアかギリシャ
で開かれたもののようだけれど、1−2度は日本でグループ展を開いたこともあるみ
たい。日本といえば、おっさんは人の顔を見るたびに「日本人は、昔とても悪いこと
をした。アジア諸国を侵略した君たちは、本当に悪い連中だ」と言う。何でそんなこ
とをいきなり言われにゃならんのじゃ。第一、侵略とか言うけどおっさん。そしたら
アンタの祖国はどないなんじゃい。と、声を大にして言いたくなるのだが、そんなこ
とをしても、さらに大声で「日本人はベリーバッドベリーベリーバッド」と死ぬほど
しつこく言われ、消化不良か胃潰瘍になるのがオチ。それに「カラオケは私が最初に
発案したのだ」っていうのも、おじさんのホラなのか妄想なのかよくわからなくて、
聞いているだけで消化不良になる。
 しかしながら口だけではなく、実際に実績のあるアーティストなおじさん。その才
能は、写真・ステンシル・彫刻・油絵など多岐に渡る。おじさんの彫刻作品であるイ
タリアの道端に置かれた金色の巨大壺なんか、なんかわけわからんけど無茶苦茶迫力
があった。ポスターをくれた時は、頼みもしていないのに裏にサインまでしてくれた。
おじさんが最近出版なさった写真集は、「ファミリーアルバム」というタイトルで、
おじさんの若かりし頃のお姿をふんだんに拝見することができる。いやー。若い頃の
おじさんは、ほんっとカッコイイ。お体もまさしくギリシャ彫刻のように、美しく均
整がとれている。さぞ多くの女性を泣かせたことだろう。でも、裸でウマに乗ったり、
お母さんのワンピを着てベッドに横たわってるセルフポートレートだけは、どうにか
してほしい。
<ああ、おじさんの写真を載せたい……。という衝動がいつまで抑えられるのか!?
 待て、次号!>



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