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1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。 |
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| <vol.37>
『
地中海の情熱・フィリップ』(
そろそろ終わるぞ
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車をゴミ呼ばわりされたものの、結局予定通り出かけることとなった私とジェイコ
ブおじさんとフィリップさん。ジェイコブおじさんは自分の車でガーっと出動。さて、
私のゴミ車。ゴミ車はいいけど、わたしゃ道順知らないからね。おじさん運転してく
ださいよ。
「オー。こんなに小さな車を運転するのは初めてだ。昔は真っ白なロールスロイス
にのっていたんだがね」
し、白いロールス…。にわかには信じがたいぞ。ホラじゃないのか?
「あれはゴージャスな車だったなあ。レイコ。私はメトロポリタン美術館に作品を
置いているほどの偉大なアーティストなんだ。ミラノにはアパートを一件持っている
し、このビルだって私の所有物なんだ。時価数ミリオンなんだよ」
わかった。わかりましたよ。でも、ならなんで塗装がはげたBMWに百年ぐらい乗っ
てるんだ? CDプレーヤーもついてないし、走っているとバタバタバタってものすご
い騒音がするじゃん。エンジンがおかしいんじゃないの? ミラノにアパート買う前
に、車を買い替えたほうがいいんじゃないのか?
「キミはなんて物欲が強いんだ」
は、はあ!?
「あのゴージャスな車を買い替えろなんて、本当に物欲が強いんだな。キミのそう
いう物欲の強さは気に入らないが、まあ全体的には合格点だ」
合格点。
「確かにキミのへたくそな運転では、あの車の良さはわからないだろう。この程度
の車がキミにはぴったりかもしれないねえ。くすくすくす」
もうここまで言われりゃいっそ清々しい。それにしても私の運転が上手か下手か、
なんでわかるんだよ。
「キミが運転がうまいわけがない。全くそんな風に見えない。ありえない」
なんか…太刀打ちできないっていうか…なんでわたしゃこのおっさんに親切にして
るのか、ちょっとわからなくなってきたよ…。誰か普通の人間と話がしたいよ。と、
ジェイコブおじさんが恋しくなってきたころ、HOME DEPOTに到着した。
<さてやっとフィリップのお話は最終回。なぜかというと、私が飽きて来たから。い
や、本当にすごい人なんだけどさ。大分どうでもよくなってきたんです。ですから次
は最終回。待て次号!>
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