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1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。 |
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| <vol.39> 『ブラインド・デート<もっとすごいヤツ3>』 |
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ニコニコと最高にキュート(だとおそらく自分では信じている)な笑顔でスツールを指し示すG。お願いだからアンタのそのケモノ臭い(多分新品)革ジャンをどけてくれ、と内心思いながら口に出せない日本人リンコ。仕方なくそっとジャケット付きスツールに腰をおろすと「何を飲む?」とどアップでGが迫ってきた。うげえ。顔を近づけるのをやめてくれえ。すでにこの時点で家に帰りたくなっていた私だが、必死で我慢して(なんで?)「クランベリージュース」と答えた。「ヘルシーだね。よろしい」またもやキュートだと信じている笑顔を見せるG。「ボクはあまりお酒が好きじゃないんだ。めったに酔っぱらわないしね。そもそもこういう煙臭くてうるさいバーはあんまり好みじゃないんだ。静かでシックな場所がいいね」ていうかアンタ、それならなんでこんなバーに
……。
「スコッチをダブルでオン・ザ・ロックス」と注文するG。お酒が好きじゃないヤツがスコッチをダブルで……。
「それからビールを2本」なんじゃそりゃ!
「ボクのチェイサーはビールなんだ」普通チェイサーは水じゃないのか?
「キミ、タバコは嫌いだよね?」この際はっきり言ってやる。大嫌いじゃ!
「タバコ吸ってもいい?」おいこら!なんじゃそら!!!
吸ってもいい?と訊けばそれで許されたと思ったらしいG。スパーとタバコを吸い
出した。
「ボクはめったにタバコは吸わないんだ。お酒を飲むときに少しだけね」とまたキュートな笑顔(あんまりかわいくないんだよ、私にとっちゃ)。
そう言っている舌の根も乾かぬうちにタバコを吸うわ吸うわ。数えるほど私も暇じゃなかったが、おそらく10本以上は吸ったに違いない。お前みたいなのをチェーン・スモーカーと人は呼ぶんじゃないのか?
こうして、私が一杯のクランベリージュースを飲む間に、Gはダブルのスコッチを4杯、ビールを5本飲んだ。
<何者なんだお前は?さらにケダモノ化するG。負けるなリンコがんばれリンコ!待て、次号!>
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