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1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。 |
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| <vol.40> 『ブラインド・デート<もっとすごいヤツ4>』 |
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タバコ魔人で酒飲み大魔王なG。なんだコイツは、と思っているのは自分だけかと思っていたら、Gの向こうに二人並んでいる若くてさわやかで清潔そうでケダモノぽくない二人組の青年が訝しげにGをじっと見ている。何かと思ってGをよく見たら(なるだけ目をそらしていた)、なんかしらんけどバーカウンターの上に置いてあったロウソクを斜めにして灰皿にぽたぽたたらしている。なんじゃお前はなにをしとるんじゃ一体! と目を点にして様子を見ていると(青年二人も目が点)、灰皿にぼたぼたたらしたロウが柔らかいうちに指先でこそげとり、それを手元でコネ始めたのだ。ちなみに自分が吸いまくったタバコの灰も当然混ざっていて、黒い部分がうにょうにょしている。
げえ汚い?。と思いながら言葉をかけるのが怖くて黙って見ていると(青年二人もなんかゴクっと生唾を飲みながら見守ってる感じ)、Gは手元でコネあげた小汚いロウを犬の形に作り始めた。犬だよ犬。ロウで犬作ってるよコイツ……。内心つぶやきながら、次に何が起こるのか怖いけれど目が離せない(青年二人も目が離せない)。するとG。こね上げた汚いロウ犬を私の眼前に突き出し……
「ワン!」
…………あの…………。
「ワンワン!」
……だれか、助けてくれ……。そこの二人組青年。アンタ達でいいから、助けて。
水割りのグラスを手に、身動きひとつせず成り行きを見守っていた青年二人組は、二度目の「ワンワン!!」を聞いた瞬間、はっと我に返ったようにグラスを持ち替え、見なかった振りで二人の会話を始めた。そりゃアンタ達はいいよ。赤の他人なんだから見なかった振りで終わりだけど、赤の他人だけど今日だけ連れになった私の立場は? この男とこれから何時間一緒にいなくちゃいけないの?
無関係なのになんとなく怨みを込めた目で青年達の背中をにらんでいると、Gがまた何やらごそごそしはじめた。今度は一体何? え?
<どこまで行くのか無敵のG。そしてリンコよお前もどこへ行く……。待て、次号!>
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