「さ、たくさんお食べ」
ぐーっと顔を近づけてくる G (ブキミ)。
たくさんお食べはありがたいんだけど、風邪気味の体に焼き肉は辛い。すごく辛い。
「ほうら。食べて食べて」
ヘンな持ちかたをしたお箸で、異様に器用に野菜と肉を大量にはさみ、口元にぐいぐいと押し付けてくる G 。 「うげええうげええ。いらないいらないいらないですう」
口を真一文字に結んで必死に抵抗したものの、所詮 G の腕力にはかなわない。がばあと口に押し込まれる肉と野菜。うぐええ。
風邪気味というだけでなく、色んな理由で気持ち悪いことこの上なかったが、考えてみたら一応 G は G なりに私をもてなそうと考えてのこと(だと思うことにしよう)。あんまり邪険にしたら悪い。かも。しれない。かな……?ということで、仕方なくがつがつと焼き肉をむさぼり食う野獣のような G の隣で、大人しく焼き肉を焼いてあげたり野菜を盛ってあげたりした。
そうこうしているうちに、だんだん寒気までしてきた病弱リンコ。あまりの辛さに、のどはカラカラ。脳裏には、故郷の母の顔まで浮かんで来た(そこまで辛いのか)。
思わずはーとため息をつくと、やっと焼き肉を食べ終わった G が 「デザートは何を食べる?」 と、また顔を近づけて来た。残り物の肉を網にじゅうじゅうと押し付けながら、 「私はもうお腹一杯だから」 と断ると、さらに顔を近づけて来た G 。 なんなんだ一体。と思う間もなく G が言った。 網に押し付けた肉がじゅうじゅう言うのを見ながら、 「だめ」と顔も上げずに私は言った。のだ。が。
<どうなるリンコ!?気持ち悪さも最高潮!待て、次号!>
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