コミュニティーインフォ
1989年渡米。NYU英語コース、パーソンズスクールオブデザインを経て、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。2002年9月に初の著書となる『笑うニューヨークDELUXE』を講談社文庫より出版。今年5月には第二弾となる『笑うニューヨークDYNAMITES』を上梓し、出版記念サイン会を日本にて行った。 現在、愛犬のシベリアンハスキーの「チョビ」(コミック『動物のお医者さん』好きか?)と二人暮らし。何でも「チョビ」のほうが男の子にモテモテなのが口惜しいとのこと。
<vol.49> 『ブラインド・デート<もっとすごいヤツ12>』

 焼けこげた野菜と肉をじゅうじゅう言わせていると、お箸を持った右手の肘が隣のテーブルの皿をさげているウエイターくんのウエストに当たった。

 「ソーリー」とお互いに顔を見合わせた瞬間、なんか巨大なものが背後から近づいてくる気配を感じた私。

 ?と思った瞬間、 G の巨大で肉厚な手があごと頭頂部に押し付けられ(コワい)、ぐええと思う間もなく、エクソシストのようにぐりーっと顔をねじ曲げら

れ(コワすぎる)、ひえええええと声を出そうとした瞬間、ちゅううううううううううううちゅううちゅううちゅううううううう

う??????っっっっっっっっっっっっっと。 G の。唇が。ちゅうううううううううううううううううっっっっっっっっと。

 そう。焼肉屋のテーブルで、肘が当たるほどの至近距離にウエイター君がいるその横で、ほんの2?3メートル離れた真正面のカウンターに10人ぐらい

コックさんが並んでいるその真ん前で、黒いタートルネックのセーターを着た野獣のような G にチューをされてしまったのであった。それもはっきり言わせて

もらうと、かなり激しいチューである。思い出しただけで焼き肉を三ヶ月ぐらい見たくもないと思うぐらい、ものすごいチュー。助けてウエイター君。助けて

コックさん。

 「むぐぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ????」と声にならない声を挙げると(だって唇は塞がれたままだし。ぐええ)、やっと唇をはがした(ぐえ) G が

「 what? 」と首を傾げる。首を傾げるな首をっ。

 「やめてよっ」まるで二昔前の少女漫画のように唇を手のひらでぬぐいながら(ああ気色悪い)声を荒げる私。

 「 why? 」おいこら。ホワーイって?言ったのか、今?ホワーイだと?

 「ノーって言ったでしょっ」ていうか、ノーって言われなくても焼き肉やのテーブルで激しいチューするか、普通?

 「 oh that's ok 」 ザ? ザッツオッケー? って? 言ったか?今?え?

 〈ああ気持ち悪い。こんなことまで書いていいのか捨て身のリンコ。さらに激しく気持ち悪い、待て次号!〉

 


 

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