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:ウチの社員にも何人かいますよ。ヤンチャなのが。たとえば、営業の女のコなんだけど、これがすごいジャジャ馬でさ。納得いかないことがあれば、面と向かって文句を言うからね。ボクの大好きなK-1に例えるなら、ディフェンスもおかまいなしに攻めまくるジェロム・レ・バンナタイプ。あと制作にも1人いて、こっちは01年のK-1王者のマーク・ハントかな。営業の”バンナ“ともしょっちゅうケンカしてますよ。
でも、バンナもハントもただ振り回しているだけで、ガードが甘いんだよね。攻めてるときはいいけど、受身になると弱いんだ。ボクは社員によく言うんです。K-1でいちばん強いのはアーネスト・ホーストだよ、って。ホーストは相手の攻撃をガードしながら、ここぞという時だけカウンターを狙うでしょ。バンナとハントの試合はお互いが振り回すから、たまたまパンチが当たったほうが勝つけど、ホーストは計算づくで勝ってる。究極は総合格闘技PRIDEのアントニオ・ノゲイラだよね。彼は相手に馬乗りになられても、下から関節技を極めて勝っちゃうでしょ。絶対的に不利な体勢でも勝てるんだから、もう最強だよね。
仕事も、経営も一緒です。相手の動きをじっくり見て、カウンターで倒すんです。社員は言うよ。「あんなにガンガン言われて、社長、よく怒らないでいられますね」って。いちいち怒ってたら、経営なんてやってられないよ。でもね、だからって、ヤンチャな社員たちに「振り回すな」なんて言わないよ。オレも昔はパンチを振り回してた。それで何度もKOされてきたから、振り回すだけじゃダメだって気付いたんです。
だから、キミもいまは遠慮しないでブンブン振り回しなよ。人間、そういう時期も必要だ。
(初出:週刊SPA!)
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