| A:僕にとっては日常茶飯事だからね。最近はもう慣れちゃったよ。人の噂なんて、いいかげんだからね。この間も、僕の幼なじみにこう言われたんだ。「ジョージ、最近評判悪いよ。俺の友達のAがキミの悪口をさんざん言ってた」って。彼らは進学高に行って、東大や京大を卒業した超エリートなんだけどね。そのうちの一人で、ある所で俺の講義を聴いたAってヤツが、「俺は板越ジョージが大キライだ! だいたい元ヤンキーだぜ」とか言い出したらしい。僕のアニメビジネスがアメリカで成功してるのは、「英語が喋れただけ。それに、アニメやアメリカが凄いんであって、板越が凄いんじゃない」などなど、大悪口大会になったそうです。ま、噂なんてこんなもんよ。僕と話したこともない者同士の悪口を発端に、どんどん伝わっていっちゃうんだから。でも、嬉しかったな、嫌われて(笑)。僕の悪口で盛り上がって、「元ヤンなんかに負けたくないよな」って、元気になって帰ったらしいんだ。してやったりだね。だって「こんな俺でも成功したんだから、誰でもできる。元気を出そう」って、このコラムで言い続けてきたんだぜ、俺は。彼らはその通り元気が出たじゃん。
ただ、これだけは言わせてもらうよ。アメリカのベンチャーキャピタルがよく言うんです。「成功の秘訣とはなにか? 素晴らしいアイデアを持って、そのとき、その場所にいることである」ってね。アニメビジネスを、このタイミングに、アメリカでやったことに意味があるんだ。だから、Aの批判は「その通り。それがどうしたの?」ってかんじだよ。力がなきゃ、誰も相手にすらしてくれないんだから、嫌われてナンボです。ビビって、小さくまとまっちゃダメだよ。
(初出:週刊SPA!)
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