| A:それは、アメリカ人のやり方を見習うといいかもね。やたら打たれ強いんだよ、アメリカ人って。
鈍感っていうか、失敗を失敗とも思わない部分が結構あるんです。遅刻したって、ひとつも悪びれないからね。上司に怒鳴られても、「スロウダウン、スロウダウン。そんなに熱くならないで」、なんて平気でいう。車からオイルが漏れてたって、もう全然平気。日本人はオイル漏れを修理するまで出発しないけど、アメリカ人は、穴が開いてたって走れるんだから、なくなったら入れればいいじゃんって、ボタボタ垂らしながら走るんだゼ。
細かいことを気にしたら、前に進めないことを、本能的に知っているのかもね。僕の知り合いに、事業に失敗して会社を買収されちゃったアメリカ人社長がいてね。日本円にして20億円もの投資を集めたのに、ダメにしちゃったの。日本人の感覚だと、もうクビ括りそうでしょ。でも、彼はまったく堪えちゃいない。すぐ別の会社に転職して、イキイキと働いてますよ。もともと、日本みたいに買収されたら敗者っていう認識がないってこともあるけどね。俺の会社が売れたぞ、って自慢話になるぐらいですから。
失敗だと思うか、チャンスだと思うかの違いだよ。こんな話があるでしょ。砂漠で水筒の水が半分になったとき、もう半分しかないと思うか、まだ半分あると思うかって。アメリカ人は圧倒的に後者。僕もそうです。事業資金が減っても「まだこんなにある」と余裕カマしているから、「もうこれだけしかない」という社員たちに責められるんだけどね(笑)。
失敗を悔やんでたって、どうせ過去には戻れないんだから、オイルを垂らしながらでも、進んでみようよ。時には、アメリカ人並みの厚かましさがなきゃね。
(初出:週刊SPA!)
|