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リベンジ人生道場2 第三十四回

このご時世なのに、ヤル気のない部下がいて困ってます。部長に言ってトバしてもらおうか、でもかわいそうかな、と迷ってます。( 歳・中間管理職・男)

 僕の場合、『悪』は思いきって切ります。でも、それは「ダメなヤツはさっさと切る」という意味じゃない。僕がいう『悪』とは、ふてくされて、愚痴ばかり言っているクサった社員。 会社は生き物ですから、クサった芽は摘み取らないと、周りに蔓延する。だから切るんです。いくら能力のある人でもね。環境を変えようという意欲のないやつ、『環境の奴隷』は一番嫌いなんですよ。

 でも、切り方に愛がないとね。何年か後に、その人が商売相手やお客さんになることもありえるでしょ?僕だって、何人か部下をクビにしてきました。でも、「うちでは無理だけど、こんな分野だったらきみは活躍できる」とアドバイスするし、就職先を紹介することもある。おかげで、お世話になりました、と仕事を持ってきてくれる元社員もいて、ほんと助かってます。

 今の日本のリストラは、アッタマ悪いなあ、と思うよ。自分から辞めるように仕向ける陰湿なやり方でしょ。あれじゃあ、辞めた後、外でどんな悪口言われるか、わからないじゃない。 

 僕だったら、クサってさえいなければ、簡単には切りません。この間もうちが経営する店のレイアウトを考えていたら、「こうしたほうがいい」と僕に意見する社員がいた。彼は、やる気がなくて周囲からも総スカンを食らっていたんだけど、その案がイケてたから全部任せてみたら、途端に目の色が変わったんです。責任ある仕事に飢えてたんだね。

 いま思えば、会社員時代の僕も生意気なクソガキでした。些細なことでしつこく忠告してくる女性上司がいてね。頭来ちゃってさ、最後は「うるせえ、ババア!」と怒鳴っちゃった。会社にはいろんな人がいますよ。問題児を育てずにすぐ放棄するなら、その上司も『環境の奴隷』だね。

(初出:週刊SPA!)




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